わたしは狩人。恋人を射抜く運命をもたらされた少女。
しかし、わたしの矢は彼を射抜くことはできない。何故なら、わたしは彼を愛しているのだから。彼がわたしを助けてくれたあの日、彼は傷を負った。その傷がもとで、彼は。
彼は。
そう、わたしは戦う。彼を傷つけないために、彼を傷つけるために。その運命から逃れるには、また別の運命に絡め取られなければならない。わたしは、生き残ることを選択した。わたしの背後に、道はもうない。
書は開かれる。
動かない運命を明らかにしながら。
それぞれの信じる系譜と紋章を、盾に、剣に、弓に、歌に。
人々は戦う。
救われることを祈って。
さあリヴァイアサンよ、話は決まったか。
貴方達は、わたし達に何を見せてくれる?