今日は皆に絵本を読んであげるー。
今日のお話は「いっぴきおおかみのソロリ」ね。
こほん、では。
トンガリもりに、いっぴきの 狼が、すんでいました。
そろりという、なまえの 狼でした。
そろりは、べつに いじわるな 狼でも、 らんぼうものの 狼でも ありません。
だけど、もりの みんなと 遊んでいると、いつの間にか いばってしまうのでした。
きょうは あさから とても 寒い日でした。
そろりは、我慢できずに、起き上がりました。
今年 はじめての 雪で、もりじゅうが 真っ白でした。
「ブルルッ。これは、たまらん。」
雪を みたとたん、そろりはおおげさに みぶるいしました。
「とても、じっとしておれない。」
おもてに出ると、そろりのからだが きゅっと、ちぢみました。
しばらく 歩いていると、
じまんの みみが ソロリと かたむきました。
続く。