・ベルギー北部フランドル(英名フランダース)地方在住のベルギー人映画監督が、
クリスマスにちなんだ悲運の物語として日本で知られる「フランダースの犬」を“検証”する
ドキュメンタリー映画を作成した。
物語の主人公ネロと忠犬パトラッシュが、クリスマスイブの夜に力尽きたアントワープの
大聖堂で、27日に上映される。
映画のタイトルは「パトラッシュ」で、監督はディディエ・ボルカールトさん(36)。制作の
きっかけは、大聖堂でルーベンスの絵を見上げ、涙を流す日本人の姿を見たことだったという。
物語では、画家を夢見る少年ネロが、放火のぬれぎぬを着せられて、村を追われ、吹雪の
中をさまよった揚げ句、一度見たかったこの絵を目にする。そして誰を恨むこともなく、忠犬と
ともに天に召される。
原作は英国人作家ウィーダが1870年代に書いたが、
欧州では、物語は「負け犬の死」としか映らず、評価されることはなかった。
欧州マジ自重
21時