ああっ、ヤギの居ないわたしなど…
何の力もない無力なものです。
何も共有できず、暗いところに迷い込めば泣き出し、
明るいところに行けば眩しさに落ち着かず、
占おうかと思っても信託などは聞こえず、タロットを握れば
シャッフル途中にうっかりばらまいてしまって、
霊が見えたらきっと布団から出てこれない臆病者に…
そして痣もなにもないつるつるボディ。お風呂は入ります。
そんなわたしでも誰かを守れたら…とかおもう日はあります。
でもなにもできないんだろうなぁ、と思う臆病者です。
自分の気持ちをはっきりといえれば…。
でも、わたしは兄さんと暮らせるこの村が……。
・・・いえ、なんでもありません。