さてさて、すのーちゃんはすっかりあきれ顔であんまん親父を見ていましたが、思い出したように口をあけました。
「ねえ、あんまん親父さん、こんななぞなぞ知ってる?下は大火事、上は大水、なぁに?」
「危ない危ない、下が大火事じゃったら、すぐに上の水で火を消さにゃあ・・・。でも無理はいかんぞ。命が大事じゃ」
「いや、そうじゃなくてぇ・・・」
すのーちゃんは純粋で律儀な子でしたから、なぞなぞというものについて説明しました。
あんまん親父はうなずきながらそれを聞いていました。
説明を終え、あらためて同じ問題を出すと、あんまん親父は、
「そんなもんわしは知らんぞ」
と答えました。