やまない雨が続いて、
頭の中は水びだし。
大切なものも抱えきれなくなって、
眠れない夜の続きも、
新しい朝の光も、
終わらせたいんだ、と
君は笑った。
何も云わないで、と云って、
鍵を掛けた君のドアを、
壊れる程に、そう、
何度も、
ノックしたのに、
『判っているんだ』と云って、
鍵を掛けた君のドアを、
何度も、
ノックしたのに。
唯、今、夢。
唯、今、
『何も要らないよ』と云って、
鍵を掛けた君のドアを、
壊れる程に、そう、
何度も、
ノックしたのに。
『自由になるんだ』と云って、
鍵を掛けた君のドアを、
壊れる程に、もう、
何度もノックしたのに。
少し、疲れてしまった。
横になって、ただ、ちょっと、
眠りたいだけだよって、
眼を閉じたまま。ずっと。