『人生の成功者は数%、残りの九十数%は失敗者。国民の皆さんはぜひ成功者になってもらいたい!』
会場の広場は熱気につつまれ、絶叫の渦と化しました。
人々は何かに憑り付かれているかのようでした。
そんな中、狩人を夢見る少年が、王様を見て言いました。
「あれ?王様は裸だよ。」
それを聞いて周りの大人が一斉に言いました。
「ぼうや、王様…、Hungry Ⅲ世(ハングリーサンセイ)様は裸なんかじゃないんだよ。世界一美しい洋服を着ていらっしゃる。」
少年は、変だなあと思いましたが、周りの大人が皆でそう言うので、本当の事を言うのを止めました。