イルカは恒温動物で
、人間と同じくらいの36度?37度が平熱です。体温よりも低い水温で生
活するイルカの体には、体温を効率よく維持するために様々な工夫がみ
られます。その一つは、特殊な循環器系の発達です。イルカのヒレ先で
冷たくなった血液は、静脈を通って心臓へ戻っていくのですが、そのと
きに体の中心部から来る暖かい血液から熱をもらえるよう、静脈が動脈
を網目状に覆うように接する構造になっているのです。つまり、冷めた
静脈血を動脈で暖めて、体の内側へ冷えた血液を直接送らないようにし
ているのです。