ちゃんこ鍋とは?
今からおよそ1500年ぐらい前、モンゴルにチャン・コーというモンゴル相撲の達人がいた。 彼は相撲に強いだけでなく、料理にも長けており、強さの秘密はその食生活にあり、といわれたほどであった。 最も得意としたのは鍋料理であり、 その料理とは内陸地で生活するモンゴル民族らしく、魚・肉・野菜などを鍋でごった煮にしたものであった。 チャン・コーはこの鍋料理を一族のもの皆に振る舞い、相撲稽古の後に楽しんだという。 そのため皆のものから親しみをこめてチャンと呼ばれていたと記録にある。
その後、モンゴル相撲が日本に相撲として伝わると共に、 この鍋料理も相撲の料理として伝わり、 「チャン・コー」の名前からちゃんこ鍋と言うようになった。 相撲部屋の料理として受け入れられたのも当然の成り行きといえよう。
今でも子供や親しい人の名を呼ぶ際、「さっちゃん」「まあちゃん」などと 「チャン」付けで呼ぶのは彼の名にちなんでいる。