有機エレクトロルミネッセンス(organic electroluminescence、 有機EL、 organic Light Emitting Diode、 OLED)は有機物中に注入された電子と正孔の再結合によって生じた励起子(エキシトン)によって発光する現象である。発光原理は、無機EL(エレクトロルミネッセンス)よりむしろLED(light-emitting diode)によく似ており、各国では一般的に有機LED(OLED。オーレッドもしくはオーエルイーディーと読む)と呼ばれるが、日本のメディアでは歴史的に有機ELと呼ばれることが多い(OELDもしくはOELと略される事もある)。
主にディスプレイや照明としての活用を期待されている。現時点では耐久性や生産コスト、大型化の困難さの問題からテレビやパソコンのディスプレイはまだ試作段階である。しかしパチスロや、携帯電話のサブディスプレイとして有機ELディスプレイが搭載されているなど、小型・低寿命のディスプレイはすでに実用化されており、液晶ディスプレイ・プラズマディスプレイなどに肩を並べる技術として実用化に向けた研究が進んでいる。