僕が絶望した話をしようか。
あるところに、一匹の人狼がいた。
その村には、村人が三人と占い師が三人と中身占い師が二人と聖痕者が一人いた。
でも、かすかな希望もあった。
妖魔が一人いたんだ。
うまく妖魔と協力すれば、もしかしたら、もしかしたら勝てるかもしれない。そう思って、人狼は夜明けを待った。
現実はあまりにも残酷で、そして非道だった。
そのたった一人の仲間になりうる妖魔は、無残な姿になっていて、一人の占い師からは自分に人狼判定が出ていた。
ね、絶望しただろ?
でも、僕は諦めない。
そう、今度は人狼を狩る立場になってやる。
そう思って村が始まるのを待った。
絶望した。
村人。