首もとに深く絡まる誓いのように、
あさましい一体感。
祈るという方法を知らない子だったので、
鉄のかたまりに安堵したのだ。
神さまのとなり。
ふさいだ耳から嗚咽。
かけおち、きみとばからしい空想をつれて。
手折る指先。
朝日に眩暈。
なくすことで完成するそれの清さ。
渇望、羨望、侵食、白い空洞がのこる。
もうすこし残酷だったなら。
享受するたびにひからびて。
こんなあたたかさに続きがなければいい。
溢れだした弱さがいつかさよならを知るまで。
諦観の鼓膜をふるわせて。
くだらない青い幻を求めればいいとおもう。
真理とはときにおそろしいものだ。
残像を潰す。
どうかこのつまらない時間さえ。
心中ごっこ。
神よ、拙い僕らはけれどもいったいなにをしでかした?